補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
PSD 川島セミナー会場 著書紹介 セミナー 執筆記事 気になるニュース テクノバリュー トピック ホーム

「トータルな視点からキャストデンチャー製作のすべてを解説した好著」

医歯薬出版KK 雑誌『歯科技工』より
桑田正博先生の紹介文(書評)

●オリジナリティーと基礎的内容を具備
本書は、“川島フィロソフィー”を基としたキャストデンチャー製作に関する臨床術式を、豊富なイラストとわかりやすく親しみやすい“川島節”によって余すところなく解説してる。 また、非常にオリジナリティーに富む技術書である一方で、解剖学や歯科補綴学、そして歯科材料学の分野における基礎もしっかりと押さえた“臨床歯科技工学教本”的性格も併せ持っている。

●わかりやすい文章と豊富なイラストから“川島メソッド”を学ぶ
筆者は、本書を手にするなり一気に読破し、そして今一度じっくりと頁を繰って読み進めた。 その上で、読者諸氏に本書を深く理解し味わうためのアドバイスをさせてもらうと、まずは「はじめに」と「歯科技工を愛する君へ」の箇所から読んでもらいたい。 そこで川島先生が述べている「歯科技工はバーチャルの世界」であるがゆえに「つねに生体をイメージ」し、「患者さんを身近に感じながら仕事をしよう」という言葉からは、歯科技工に対する熱き思いが伝わってくるだろう。
 Part0 から Part9 までは、各章の要点を整理した「これだけは!!」を最初に読んでから本文を読むことで、各章の内容をより理解しやすくなる。また、印象について記したPart 1は本書のハイライトであり、そこに展開されている多くの写真や丁寧な解説から川島先生の豊富な技工経験や臨床的対応など、“川島メソッド”について深く知ることができる。そして「印象は歯科技工そのもの」であると熱く語る川島先生の考え方を念頭に置いた上で、Part5 「キャストデンチャーの全製作ステップを把握しよう」の臨床ステップを page by page でフォローしてもらいたい。
 すると、本書を手にした読者諸氏も筆者と同じように、Part5 を読んだ後に生態機能に調和するデンチャーデザインについてより深く理解したくなり、Part3 「一歩進んだ基本設計を行うために」の箇所に戻ってじっくりと読み返してしまうだろう。

●日々の臨床の手引書にも、道標にもなる一冊
本書のサブタイトルである「Bio-Mimetic Cast Denture」とは、患者さんが修復物の存在さえ意識することなく日常生活が営めるような「生体親和性に優れた義歯」のことである。本書にはそれを製作するための要件が示されている。また、本書の骨格ともいわれるパーシャルデンチャーの構造設計に関しても、破損から学ぶ安全性や鋳造、研磨などの各ステップについて明解に解説している。
 本書はまさに、トータルな視点で「キャストデンチャーのすべて」を記した書であり“川島の川島たる所以(ゆえん)”を存分に味わうことができる一冊でもある。
歯科技工士養成校を卒業されてすぐの歯科技工士には、本書を臨床の手引書として役立ててほしい。ベテランの歯科技工士には、本書を座右において日々の臨床の道標としていただきたい。
〈愛歯技工専門学校/桑田正博〉

Copyright UNIDENT Co.,Ltd. All rightss reserved