「情報の大切さ」 川島 哲

  情報は開示されて初めて情報と言える。通常、一般人であれば、民主国家は情報過多で溢れんばかりの内容でブラックボックス(秘匿)はないと、 少なからず信じているようである。しかし官民問わず秘匿は多いし、意図的に間違った情報発信も多く見られる。情報はすべてが正しい訳ではないが、 歯科界ではどうだろうか? ここで大切なのは情報発信をする勇気と、情報を受けとる側の判断力にかかっているということだ。  実際の情報に「生き方」を変えるほどの「元気」があれば、それはきっと大切な「情報」に違いない。

「ラッド賞と“桑田賞”」 川島 哲

  世界のクワタがアメリカン・プロソドンティック・ソサエティー(APS)の第77回ミーティングにおいて第一回ラッド賞を受賞された。 今年2月のイリノイ州での出来事である。
  本賞は、長年にわたり歯科医師・歯科技工士によるチームコンセプトを推し進め、アメリカの歯科補綴の発展に寄与した貢献者を、 APSの審議会が選出する。桑田正博氏はその名誉ある第一回の受賞者となった。もはや、ご存じの方もおられると思うが、改めて紙面をお借りしておめでとうございますと、エールを送る。

 氏は、例えれば歯科界の野茂英雄(NOMO)かもしれない。2000年6月に開催されたパシフィック・コースト・プロソドンティック学会のサンディエゴ大会において、 ネイティブな英語でスピーチをされていた先生のお姿は、日本人の誇りに思えたことは今も忘れない。
  カリフォルニアで多くの日本人テクニシャンが働けるのも、桑田先生のパイオニアとしての優秀性が、評価として日本人テクニシャンの間口を広げたと断言できる。 さしずめ、私の谷口忠範氏をはじめ、ロスの友人たちはイチロー、松井かもしれない。

  つねづね野茂が1995年ドジャースで活躍した布石に私は畏敬の念を抱いている。桑田先生にもその思いを重ね合わせているのは、きっと私だけではないだろう。

  今後の抱負として氏は、胸を張って生きてゆく歯科技工士を教育者の立場から育てていきたいと語った。近い将来に今度は受賞者の立場ではなく「桑田正博賞」が氏自身の手によって渡されるであろうことを思い、 楽しみにしている。