「卒業生の不思議な力」 川島 哲

  雨にぬれた木々が色付き始めた日光を久々に訪れた。それというのも、川島哲臨床セミナー7カ月コースの第16期生(2004年度卒)の同窓会が10月8日に行われたからである。 今日まで多くの実習生を輩出したが各期の同窓会が行われるのは初めてで、1人だけ急用で来られなかった以外、全員参加状態で“超”驚いた。

1年ぶりの再会はハグハグまではいかないまでも笑顔満載で、 愛にあふれた握手と喝采だった。その瞬間に私はこのチームワークの良さは、卒業生の全員が助け合い、明口に向かってキャストデンチャーを打てと、雄叫びをあげていたからに他ならなかった。
以前よりも頼もしく見えた彼らは、確実に進歩していた。そう言えばPSD脇会の師範講師のGTYこと八巻賢一氏が「教育とは、教え育てるものではない。 教育とは、その人らしく自分の力で育つように教えることである」と語っていた。10人の卒業生は各自その人らしく磨かれていたのであった。

当日は、ちょうど私の4冊目となる新著「T・K・M キャストデンチャーのすべてBio-Mimetic Cast Denture」が医歯薬出版より手元に届いた記念すべき日でもあった。 南は熊本や岡山と全国から参集された方々から「ホカホカ」の自著書にサインを求められたのはまさに二重の喜びでたまらなかった。

私は以前から金属床(ここではあえてキャストデンチャーとは言わない)業界の体質改善(改革)を標榜していた。この業界に携わり33年間、 佳境に達した今回の著書を私とつながる彼らを含めた多くの「その人らしく生きる」改革派に贈りたい。16期同窓会の監事の高野浩氏は、今回のしめで一句詠まれた。 「日光の思い出ぬらす秋の雨」。来年は博多とのこと、なんだかこのことだけでも励まされて1年過ごせそうだ!!