人、馬に共通「永遠の我慢」 川島 哲

  父親がサンデーサイレンスと言えば、今や「ディープインパクト」なるサラブレッド牡3歳馬である。馬ほど可愛い動物はいない と思うが、なじみのない方にすれは気にも留めない。飼う状況が具備されたら、私は間違いなく馬と生活することであろう。昔から乗ることよりも、手入れしたり、馬装することの方が好きでたまらなかった。 そもそも乗馬とは馬の手入れと思うし、ブラシをかけたり、蹄(ひづめ)の泥、砂を取り除くことがとても楽しかった。多少臭かったりすることも、まったく気にもならず、本当に癒される至福の時であることは間違いない。

  日本中央競馬会が主催する中央競馬の「菊花賞」が10月23日、京都競馬場で行われ、武豊騎手が乗ったディープインパクトが勝利し、史上6頭日の「三冠馬」に輝いた。 デビューから7戦全勝の「無敗三冠馬」で「シンボリルドルフ」以来21年ぶり2頭目となる。 この馬は抜くことしか頭になく、先行く馬を許さないほど闘争心がある。しかしレースで勝つには素性だけではない、スタミナの配分で決まる。調教師は「我慢」を ディープインパクトに課した。がむしゃらな彼はさらに勝者として変貌した。「我慢」。そうなんだ!! 走り好きも仕事となれば馬とて我慢、マラソンの野口みずきも、まったくそうに違いない。かけっこ好きの高橋尚子もトレーニング含め、勝負の時はさぞかし我慢されたことであろう。

  歯科技工士の私は正直、仕事は好きではない。我慢の連続であるが、負けたくない一心で今日まで働いてきた。何度辞めようと考えたかしれない。仕事が好きでは長続きしないと思う 。嫌いだからこそ「我慢」が当たり前なのでリタイアしなかったと言える。馬も人間もとてつもないことをしたければ、我慢を学習すればよいと言える。失った「愛」の熟年離婚の急増は「我慢」が足りないと申したい。