「2006年の終わりに」 川島 哲

日本全国、談合ドミノ状態、福島、和歌山、宮崎県と、この1カ月の間に3人もの県知事を逮捕、これらは官製談合事件が共通項である。 埼玉県でも以前に土屋知事にレッドカードが出された。これらの多くは金の“誘惑”に負けた人格的弱さに原因している。
私の場合は逮捕された福島県の佐藤栄佐久知事名で県立の歯科技工学校の講師委嘱状をいただいていた手前、事件を身近に感じている。

その技工学絞のコピー紙は今どき見ない粗末な紙質で、白くないややベージュ色の答案用紙を採点する度に、身につまされた。 PCのプロジェクターにしても家庭用の域を出ない不鮮明さ、現場の先生方が真面目に経費削減に取り組んでいることを考えると、 そのトップが金におぼれている姿は情けない。

先日、本模型が気泡だらけで、おまけにボソボソ、早速に先生に電話した。 石膏が軟らかかったが捨てるのは「もったいない」からつい注入してしまったとのこと。
私は「印象」を台無しにしたことが「もったいない」のではと言ってみた。
本末転倒とはこのこと、歯科技工のスタートは印象から始まるが、最初を間違うと、後の工程をいくら緻密に行ってもまったく意味がない。 無駄を承和で技工を行うことは徒労でしかない。それを一部の歯科医師が強いるから再製作も増え、リタイアする歯科技工土も増える。 歯科技工“士”の「命」は本模型(印象)である。命を大切にしないと、いじめによる児童生徒の自殺など、世の中が殺伐としてくるのではなかろうか。