天皇陛下の来賓招致の日技の約束不履行!!

(PSD)日本補綴構造設計士協会理事長 川島 哲

 さかのぼること、平成17年9月18日(日)日本歯科技工士会創立50周年記念大会が開催された。来賓として天皇陛下がおことばを述べられたことは歯科技工士として大変名誉なことだった。しかし日技は、中西茂昭会長が日技連盟の会長を兼務したまま参院選に出馬したために、組織上の”齟齬”が生じている。なぜならば本来、天皇陛下は政治活動をしている団体への参加は容認されないからである。
 日技は公益法人(社団法人)格として公益性を揚げており、本会と政治は”峻別”しなければならない。そもそも公益性とは、すべての人々に貢献する趣旨であって、決して歯科技工士オンリーの活動は許されるものではない。時代遅れにも、日技はいまだに「連盟」を持ち規約第9条の「連盟会長は本会(日技)会長が兼務する」との内容すら解消していない。現在に至るまで、本会と連盟の峻別も出来ていないとは恥ずべきことだ。
 日技創立50周年記念大会に天皇陛下招致を宮内庁に打診すれば、監督官庁の厚生労働省は当然ながら次のことを確認したと思う。それは、中西会長の選挙戦への利用の危惧、更に連盟と本会との早急な峻別対処の件だ。当然、中西会長は自身の選挙に天皇陛下のご臨席を政治利用しない旨を確約したはずであるし、同時に連盟の扱いについても本会との峻別を明確に明言したと思う。上記のことが、、本年7月の中西会長(連盟会長兼務)の参院選出馬には、天皇陛下も宮内庁も厚労省も裏切られた気持ちだろう。これは落選したから許される問題でもないし、いくら政治家に転身したいからと言って、このような”約束違反”なる立ち居振る舞いは、歯科技工士として恥ずかしい限りだ。
 更に、2回の国政選挙での経費は関係者の証言によれば、1回1億5千万円といわれているため、3億円は浪費したことになる。そのうちの寄付の内訳は不明だが、一説には連盟会費の預託金は2億5千万円で、おおむね5千万円の不足は、本会から流用した(?)との噂が絶えない。連盟費の詳細は情報公開されていないので、関係者の証言で結んでいかなければならないが、どうやら連盟の預託金は底をつき、3回目の国政選挙への出馬は資金的に不可能と言わざるを得ない。  現在公表される日技会員数は1万2872人とある。そのうち約1割弱が会費免除の70歳以上で、ある証言によれば会費納入者の実数は1万人にも満たないとも言われている。
 歯科技工士の従事者総数は3万6千人から4万人とある。となれば日技会員数の激減で、代表団体としての最低資格の組織率20〜25%ぎりぎりの状態と推定する。
 もはや、どこからも相手にされない「死に体」の日本歯科技工士会の来年度の会長選に中西氏の3選はあるか?を推論すると、「ある」との答えが多いいと側聞する。それは、上記に述べた「証拠案件」を在任中に葬るために辞められないとの評価(?)だ。いずれにしても、今の日技は死人よりも生気がない。全国の良心的な歯科技工士は現実を直視し、本来の公益法人”格”を有する代表団体を建設する努力を忘れてはいけない。

日本歯科新聞 2007年11月13日 掲載