デンタルラブ パートU(金(Gold)を一番大切にする国は?)

川島 哲

 金閣寺がある日本が、金を大量保有と信じたいが、実際はそうでもない。世界的には、ダントツのインドや中国の人々が金を蓄財している。理由は自国の貨幣に対する不安や国家そのものへの不信感が根底にある。その昔、箪笥(たんす)預金の日本人は、紙幣を入れておくが、賢い中国人(どちらかといえば、したたか)は地金にしている。ほとほと日本人は日本国の”円”を信頼しているようで意外と危機管理は、うとい。小泉さんではないが、人生には上り坂もあれば下り坂もある。そして「まさか」という坂が恐いのだ!!現実に紙幣が”まさか”単なる紙切れになることは想像しにくいが、そろそろ国際的にも信じた方が良い。おかねは、お金と書くが、けっして金ではない。銅は金と同じと書くが、銅は金ほどの価値にはなりえないが、その昔、言語誕生と同時に銅が貴重な時代があってそうなった。銅鐸などや、その後の奈良の大仏様にもあるように、融点(1,083℃)が低く加工のしやすさが、貴重に感じさせたのだと思う。この銅も今は以前と比べれば4倍の値上がりで、名誉回復状況にある。だからといって、たんす預金にするには”床”の大手技工経営者の先輩がいたが、彼は当時1グラム1,000円の時代に延べ棒で5000万円を寝”床”にしまい込んでいた。会うたびに、しきりに下落するばかりの金相場を泣いていたが、今なら1億5,000万以上の価値!!差益1億とは羨ましい限りだ。
 金と歯科といえば、昔のつげの総入れ歯(木床義歯)の臼歯部は木が減らないために、金のくぎが打たれていた。加賀百万石(現金沢市)では、箸を”ばん”と開くと金箔がひらひらと会席料理に降りかかる。金箔入りの大吟醸酒に酔えば、まさに金三味である。今では3時のおやつに、いちごのショートケーキに金箔ふりかけての豪ジャスライフはポピュラーなことだ。当然ながら歯科においての補綴物は当然シルバー色は厳禁で、金色をしてないと患者さんから即クレームの土地柄だ。
 永続性あるキャストパーシャルでの金は”たわむこと”で有効性が発揮される。弾力があることで粘膜が痛くなく良く噛めて、あげくには味覚をも改善する。元来、補綴は生命維持装置でありコストを掛ける運命にある。患者さんはせめて歯科だけは特別に、コストをかけて欲しい。今までの非貴金属(代用合金)へのミスリードを、今年こそGoldの持つ”愛”を世界で一番信じよう。

注)金は「カネ」とも読むし「キン」とも読める、字は同じでも意味は水と空気ほど違う。
  文章上は紙幣の場合は「お金」、金と書けば「Gold」とする。
注)中国の場合は、法的に国民は金の購入は禁止されている。
  現状での金の蓄財は、高級官僚などの限られた人達に限定されている。

アサヒプリテック梶@貴金属事業部 アサヒ掲示板  2008年2月1日 掲載