泣く女児に親切
高校生を見直す

無職 山田 紀夫 68歳(横浜市)

電車に乗った時のこと。私の隣に女子高生3人が座っていた。携帯電話のゲームで遊んでいるらしく、少し騒々しかった。
 しばらくして、近くに座っていた小学校低学年らしい女の子が泣き出した。一体、どうしたのだろうと思っていると、彼女たちの一人が女の子に小声で話しかけ、ポケットから何か小さい物を取り出して与えるのが見えた。それを口に入れたのだった。
 その後、戻ってきた女子高生は「のどが痛くなって泣いたんだって。だから、のどあめをあげたのよ」と友人に話していた。そして、下車する前にお礼を言いに来た女の子に「早く良くなってね」と声を掛け見送った。

讀賣新聞 2008年2月11日 掲載