非常ベルが縁で

歯科医師 宮本真由美 31歳(千葉県我孫市)

3年ほど前に夜中の3時ごろ、マンションで一人暮らしをしていた私は非常ベルの音で目を覚ましました。ドアを開けると赤いランプが点滅していましたが、同じ階の住人は誰一人として起きてきません。不安になった私はお隣のチャイムを鳴らしていました。  何度も鳴らす私をよそに、寝ぼけ顔で起きてきた男性は嫌な顔一つせずに対処してくれました。実は、私はこのとき隣人が男性か女性かさえ知らなかったのです。この何とも迷惑な出会いが彼との初対面でした。
 その後、彼とご近所付き合いが始まり、私たちは一昨年、結婚したのです。私にとって忘れられない運命の出会いとなりました。

讀賣新聞 2008年4月6日 掲載