結婚40年の「記念硬貨」

主婦 小松 寿江 61歳 茨城県北茨木市

 先日、夫が畑につけ足すための土を裏山から運んできました。そして、スコップで土の山から石ころを取り除いていました。
 しばらくして、私が「お茶だよ」と声を掛けると、夫は井戸水で何かゴシゴシと洗い、「ほら、宝だよ」と言って百円玉を見せてくれたのです。
 よく見てみると、昭和43年に発行されたものでした。「本当に宝だわ。よく見つけたわね」と私が声を上げると、夫はキョトンとしています。そう、それは私たちが結婚した年に発行されたものだったのです。
 早速、義父母の仏前に供え、「私たちが結婚して今年で40年ですよ」と報告しました。夫とコーヒーを飲みながら、これまでの結婚生活に思いをはせ、しばし懐かしみました。

讀賣新聞 2008年6月14日 掲載