麻酔医としての活用=厳しい法律の壁

  医師の指導の下で歯科麻酔が関与の考えも

島田議員 対談 桜井議員

 桜井充歯科ネットワーク(齋藤毅会長)の懇親会が6月15日、千代田区平河町のル・ポール麹町で開催され、桜井充・島田智哉子両参議院議員による対談が行われた。経済財政諮問会議により医療制度の崩壊がもたらされたこと、歯科麻酔医を医科の麻酔医として活用することの是非、歯の健康の保持の推進に関する法律案等々の問題がテーマとなった。総会には、全国から百数十名の桜井議員の支援者らが出席した。
 対談の中で桜井議員は日本の医療制度について「制度そのものが崩壊した。小泉・安部・福田の3総理、特に小泉時代の竹中・宮内氏(経済財政諮問会議等)、この3人のために日本の医療制度はめちゃくちゃになった」と話した上で、医療費に対する国会議員の考え方に触れ「自民党で厚労大臣を務めた尾辻秀久議員は本会議の時、経済財政諮問会議が悪いとハッキリ言い切った。自民党には、尾辻議員のようにこれではいけないという反骨心を持って戦っている人もいるが、財政再建派の議員は何も分かっていない。一方、民主党も同じようなもの、医療費を増やしてはいけないとする議員もいる」と述べた。介護保険制度について、桜井議員は、「医者の数が増え続けた時期があり、医者が増えれば医療費も増え続ける。当時はまだ国民の社会保障負担が少なく、昭和45年の社会保障負担率が4.5%。それが現在は14%。今や保険料を増やせないので、違う名前で保険料を集めようと発想したのが介護保険制度であり、これも不純な制度」と切り捨てた。
 次いで、桜井議員は民主党の歯科医療議員連盟専務局長に辞任した島田議員に「どういうことをやっていきたいのか」と質問、島田議員は歯科医師過剰問題を取り上げ「歯科医師は過剰だが、医師は不足している。イギリスは外国から医師を連れてきて補ったが、日本には言葉の問題がある。医師が足りないのであれば、即効性のある歯科医師を医師として養成したらどうか」と述べた。
 桜井議員は「日本は医者の数が10〜15万人足りないと言われている。医学部定員を増やしても、最低6年〜10年はかかってしまう。医療。介護の作業チームの中で考えているのは、歯科麻酔の先生方を麻酔科の医師として使えないかということ。しかし、難しい問題がある。歯科麻酔そのものが違法行為と言われる可能性があるためだ。歯科医師はそもそも全身管理をできるとされていないはずで、口腔内の手術をする時には目をつぶることになっている。一遍に麻酔医へという話になれば、医師会や厚労省、更に法律関係者から色々な文句が出る可能性がある。医師と同格にするため、医師の指導のもとで歯科医師が麻酔に関与できるみたいなシステムを作るのも一つの考え方ではないか。メディカルスクールも考える必要がある。5年生から入れれば1番いいが、歯学部4年生から医学部への編入を許せば、短期間での医師の養成が可能になる。今後、医学部・歯学部を併設している大学は、歯学部の定数を減らし、医学部の定員を増やしてほしいというのが正直な思いだ」との考えを披瀝、そして「ゆくゆく歯学部は医学部と統合し、最終的には医科に一本化することが理想である」と話した。

デンタルタイムス21 2008年6月25日掲載