30代で「おばちゃん」苦痛

山形・K子

30歳代前半の既婚女性。サービス関係の会社に勤めています。恥ずかしくて誰にも相談できないことがあります。実は、お客さんや取引先の人に、2か月に1回程度ですが、「おばちゃん」と呼ばれるのが嫌で嫌でたまりません。
 入社したばかりのころは受付を担当していました。当時は、みなさんから食事に誘われたり、電話番号を聞かれたり。毎日断るのが面倒なほどでした。
 あんなにちやほやされていたのに、こんなに変わってしまうのかと思うと、この先怖くなります。年を取り美しくなくなることも嫌だし、何より「おばちゃん」扱いされるのが苦痛です。「おばちゃん」と呼ばれるのは本当にたまにですが、落ち込んでしまいます。
 芸能人は30歳を過ぎてもおばちゃんに見えない人ばかりで、どうやったらそうなれるのか、考え込む毎日です。

増田 明美 (スポーツ解説者)

「おばちゃん」と言われることで落ち込むあなたはステキですよ。それは、「まだまだ」とか「もっともっと」という向上心の表れだからです。
 昔から知っている取引先の人などに呼ばれているのですから、結婚したあなたに親しみを込めて、気さくに呼びかけている面もあると思います。でもおばちゃんと言われたことをバネに、自分に磨きをかけることも大切ですよね。
 あなたはお美しい方だとお察しします。だから若さという外見の美しさが気になるのでしょう。その若さという美しさは誰もが失っていくもの。
 しかし、若さだけが美しさではありません。様々な経験や教養などがその人の美を作り上げていくのだと思います。ですから「年を取り、美しくなくなる」とありますが、それは間違い。
 私は、常に相手のことを思いやる深い表情の先輩に崇高な美しさを感じることがよくあります。また芸能人の方々は、人に見られる立場ゆえ、もちろん外見を磨いていますが、それ以上にチャレンジし続ける生き方がにじみ出ているのではないでしょうか。年を重ねることを楽しんでください。目尻に美しいシワを。

讀賣新聞 2009年1月26日 掲載