タバコをやめて変わったこと

アキム株式会社 伊藤 豪昭 (川越社会保険委員会 坂戸支部)

私は、喫煙に対して特別に肯定も否定もいたしません。喫煙でストレスを解消するのもよし、世の中喫煙に対して否定的になっていることは事実ですから、健康のことを思い禁煙するのも良いと思います。
 ただ、ちょっとしたことがきっかけで、ヘビースモーカーだった私が、喫煙に”さよなら”をすることになり、そのことで今までの私の生活環境がとっても変わったことをお話ししたいと思います。
 今をさかのぼること2年前、愛用していた車が動かなくなり、買い替えをせざるを得なくなりました。せっかく車を替えるなら、車内でタバコを吸わない様にしようと考え、また、職場でも禁煙に成功した方がいたので、私もと思い禁煙をすることにしました。最初は大変でしたが、まぁ何とかタバコを吸わなくても平気になりました。
 さて、順調な滑り出しであった禁煙ですが、困ったことにタバコを吸わないようになると食事がおいしくてつい食べ過ぎてしまい、体重がみるみる増えて、ついには持っているズボンがみな履けなくなってしまいました。妻は余計な出費だとスーツの新着には否定的で、困った私はズボンに合うカラダにしなければと思い、いろいろ考えた結果、息子がたまたま見つけた公共施設のスポーツジムに行くことにしました。  普段、カラダを動かしていない私がいきなりスポーツジムに行ったものですから、どのマシンを使ってみても満足に動かせません。ひ弱なものです。ルームランナーでも500mくらいのところで「ゼーゼー」して運動不足そのものでした。数回息子とそのジムに通ってみたものの続きそうもなくなり、「こりゃだめだ」とあきらめかけていたとき、そんな様子をみていたのでしょうか、「がんばっていますね」とインストラクターの方や見ず知らずのジムに来ていらっしゃる方が声をかけてくださいました。その声に励まさせた私は継続的に通うようになり、ルームランナーでの走行距離も伸び始め、3Km、5Kmと面白いように走ることができるようになりました。そんな楽しさがわかり始めたときにふと自分のウエストがスマートになっていることに気づき、履けなかったズボンがはけるようになっていました。その後もそのジムに通い続けておりますが、今ではいろんな方々との会話も楽しみつつ、良い汗をかいております。
 最近では、走ることへの楽しさからチャレンジへと気持ちがシフトし、大会に出場して自分を試して見たいと思うようになり、坂戸で行われたマラソン大会に初めて出場しました。結果は今まで出したことのない良いタイムでしたが、そのことよりも最後まで走ることができたことへの喜びのほうがひとしおでした。
 禁煙からメタボになり、体を動かす羽目になって今に至った私の思うことは、タバコをやめたおかげで運動不足が解消し(風が吹けば桶や・・・・・のようですが)、ジムという会社とは違う空間ですばらしい人々と出会えたこと、また、マラソンという目標ができたことで、今まで味わったことのない生活を味わい始めた自分がここにいるという実感です。ある意味で、喫煙していたからこそこのような経験をしているのでしょうか。かと言って、喫煙をお奨めしているわけではありませんが。

社会保険 さいたま 平成21年1月 No.723 掲載