「はやぶさ」での思い出

介護職員 校絛 清 49 (埼玉県川越市)

3月14日のダイヤ改正で廃止されるJRの寝台特急「はやぶさ」の最終電車の乗車券を買いに行った。しかし、案の定、すでに売り切れで、涙をのんだ。
 私は中学1年の夏休みに一人で「はやぶさ」に乗った。幼い頃からあこがれていた列車の車内に足を踏み入れた途端、感激で足が震えたのを覚えている。
 ところが、その夜、風邪を引いてしまったのだ。熱を出した私のために、車掌さんは何度も氷を持ってきてくれた。食堂車のコックさんも温かいレモネードを作ってくれた。
 この思い出は、37年たった今も、私の心を温めてくれる。
 「はやぶさ」よ、本当にありがとう!

讀賣新聞 2009年2月19日 掲載