上履き隠され友の優しさ知る

主婦 小林 貴美 44 (新潟県妙高市)

中学1年の娘が学校で上履きを隠された。先生は上履きを買ってきてくれ、学年集会でも「ある生徒の上履きが隠された。そうゆうことはやめよう」と呼びかけてくらたそうだ。
 娘は笑顔で登校していたが、家では「学校へ行きたくない」と泣いていた。新しい上履きを履いていると、自分が「上履きを隠された子」と皆に知られてしまうのではないかと恐れていた。
 娘が友人に相談すると、「私もサイズが合わなくなったから、新しいのを買う。二人で『足が大きくなったから、買ったんだ』と、みんなに言おう」と提案してくれたという。彼女は小学校時代、いじめに遭い、転校した経験があった。彼女の思いやりに涙があふれた。上履きを隠した子は寂しかったのだろうか。優しい友達がいたら、そんなことはしなかったのではないか。

讀賣新聞 2009年3月12日 掲載