「ギューザ隠蔽」中国でも批判

【北京=左迫聡士】

中国製冷凍ギョーザ中毒事件で製造元の「天洋食品」(河北省石家荘市)が回収・保管していたギョーザが「河北鋼鉄集団」の傘下企業に大量に横流しされた問題について、関係者が記者会見で事実関係を全面否定し、中国のインターネット利用者から、隠蔽に対する批判や怒りの声が上がっている。
 6日の会見では、関係者が「我々がギョーザを配った事実は存在しない。(日本のメディアに対し)この事実はあなた方が作る出したものだ」(同集団社長)、「中国人はギョーザ好きで、どの家にもある」(唐山市長)などの主張に終始した。
 中国国内では、同集団傘下の「承徳鋼鉄」の関係者4人が横流しされたギョーザを食べて中毒になった事件や、「唐山鋼鉄」の従業員の大量に配布されていたことはほとんど報じられていない。だが、中国紙「斉魯晩報」(電子版)が7日、質疑応答を「毒ギョーザ問題で日本記者が河北省官僚追及 激烈な戦い」と詳報。
 これを受けて、ネット利用者から「河北省指導者の回答はレベルが非常に低い。事件の真相を公表するよう呼びかける」など当局を批判し、日本メディアの追及を支持する声が相次いだ。
 唐山鋼鉄従業員を名乗るネット利用者からは「会社が配布したギョーザを食べた」「3袋もらった」「従業員全員に配布された。なぜ買い上げていないと言うのか。市長が言い逃れしてどうするんだ」など怒りの声が集中した。中には「親戚が食べて中毒を起こした」との書き込みまであった。

讀賣新聞 2009年3月13日 掲載