人物見ず学力偏重
医学部入試再考を

予備校講師 清水 澄子 55 (東京都武蔵野市)

不況の中、医学部を目指す受験生は相変わらず多いようですが、問題はその入試方法です。数学と物理ができる人が入りやすいという傾向は変わらないばかりか、強まっているような大学も増えています。面接をやっている大学もありますが、結局は学力重視のようです。
 「自分はコミュニケーションはダメだけど、数学には自信があるから医学部を受ける」と話す受験生が実はとても多いのです。小さな時から生活の中心は受験勉強。家の手伝いなんて実は全然やっていない、塾には母の車で送り迎えという受験生も少なくないようです。そんな人が医師になってもいいのでしょうか。
 医師という仕事は私たちの命がかかわる仕事です。そろそろ、みんなで医学部入試の内容について考える時が来ていると思います。

讀賣新聞 2009年3月26日 掲載