細かいことにうるさい義父

(東京・K子)

30歳代主婦。60歳代の義理の父は、どうでもいいことにも細かいです。先日、私と夫は新居に引っ越しました。手伝いの必要はない、と何度も断ったのに、当日、義父はやって来ました。結局、何も手伝うことはなく、「靴が少しにおったので消臭スプレーをかけておいた」「便座カバーを付けないのは洗うのが嫌なのか」などなどと言って帰りました。ひどいのは、まだ一度も使っていない台所シンクに、タンを吐いていたことです。
 また、夫婦で義父宅を訪れるたび、「前、会ってから何か月ぶり?」と聞いてきます。10日前に会ったばかりでも。訪問日は私が決めているのではありません。
 義父は私を嫌ってはいません。むしろ息子の妻として大事にしてくれます。でも、あまり細かいことばかり言われるとイライラするのです。義父には、ドンと構えてもらい、大事なところで的確な意見を述べてほしいのです。

最相 葉月 (ライター)

義理のお父さん、かわいい方ですね。お父さんにとって、あなたは義理でも大切な娘です。相手が気に障ることをしてでも自分の存在をアピールしたい。気になる女の子にちょっかいを出してしまう、いたずら小学生のようです。引っ越しも本当は手伝いたかったのでしょう。それをきっぱりと断られたものだから、嫌みのひとつも言いたくなったのかもしれません。
 それに引き換え、あなたは大人です。ここはその大きな心で、それこそドンと構えてお父さんを見守ってあげてほしいと思います。
 たまには相談を持ちかけてみてはどうですか。なんでもいいのです。ベランダに鉢植えを置きたいのですが、土は何を選べばいいでしょうか、とか。細かいことに気がつく方のようですから、意外な提案をしてくださるかもしれませんよ。
 親からすれば、なんでも自分たちで解決してしまう息子夫婦は頼もしいと思う一方、置き去りにされたようで、さみしさも感じているものなのです。自分が頼られていると実感できれば、これまでと打って変わって誠実に対応してくださるような気がします。

讀賣新聞 2009年4月15日 掲載