祖父の背中に敬意

高校生 大西 菜月 (17) (千葉県流山市)

一人で祖父の家に泊まりに行った。普段、寡黙な祖父はいつになく、おしゃべりだった。アスパラいためを振る舞ってくれ、とてもうれしかった。
 夕食後、久しぶりにマッサージをしてあげた。抗がん剤治療の副作用で、祖父の体はすっかりやせ細っていた。「10年前はこの背中におぶられていたのに」と思うと、胸が痛んだ。
 少子高齢化が一層進むと、私たちの世代がお年寄りを支えるのに困難が伴うかもしれない。しかし、長年働いてきたことへの感謝を忘れず、敬意を払い、支えていきたい。

讀賣新聞 2009年5月25日 掲載