盲導犬守る連携プレー

主婦 大沢ルミ子 55 (東京都福生市)

先日、中学校の同窓会に向かうため私が乗った電車に、盲導犬を連れた男性が乗車してきました。やや混雑していましたが、盲導犬が入る余地はありました。
 ある駅でドアが開いたとき、3、4人の乗客がゴソゴソと動いており、見ると犬のしっぽがドアの外に飛び出していて、そのまま閉まると挟まれそうな状態でした。近くにいた青年や若い女性たちが、犬の胴体をずらしたり、しっぽをそっと押したりしていたのです。 こうした場面では、手を差し伸べたくてもどうしてよいか分からず、尻込みしがちですが、とっさの連携プレーに心温まりました。その人たちは、ずっと盲導犬を気に掛けている様子でした。優しい光景に出会え、何だかとても得をした気分でした。  

讀賣新聞 2009年7月24日 掲載