高3女子 男子と会話苦手

(和歌山・M美)

18歳の女子。高校生です。男子と話すのがとても苦手。中学生の頃はそんなことはありませんでした。いじめられた経験もありません。それなのに急にです。
 今は中学で同級生だった男子と話すのも無理。うざいって思われているかも、気味悪いって思われているかもなどと、いろんなことが頭に浮かびます。女子の友達からは考え過ぎって言われます。自分でもわかっていますが簡単には性格を変えられません。好きな男の子ができても、こんな性格だし、すぐにあきらめています。男の先生は全然平気です。 3月になったら卒業です。もうすぐ文化祭や体育祭、球技大会もあります。女子だけでなく、男子とも仲良くなりたいです。時々、このまま誰ともお付き合いせず、結婚もできないのかなって不安になります。
 将来の夢は学校の先生ですが、両親のように仲のよい家庭も作りたい。自分を変えるにはどうしたらいいでしょうか。

海原 純子 (心療内科医)

初めて高校に登校した日、ドキドキしたり、緊張したりしませんでしたか。もう忘れてしまったかもしれませんが、初めて海を見た時、初めて虹を見た時、「わー、すごい」と思いませんでしたか。でも、次の時にはドキドキはなくなり、そのことを楽しめるようになる。それを適応といいます。
 あなたは今、初めて同世代の男性を異なる性として意識したから、心はどう対応していいかわからずにいるのです。このままの状態が一生続くのではないから、大丈夫ですよ。学校の先生はあなたにとって恋の対象ではなく、異性としての認識がされないから平気なんですね。
 もうしばらくすると、同世代の男の子を異性として受け入れつつ、かかわりをゆとりをもって楽しめるようになるはずです。そのことを大人になるといいます。
 でもね、心が適応してしまうまでの戸惑いやドキドキは、一度なくなるともう返ってこなくなるもの。今の気持ちを記憶のどこかにとどめておいてほしいとも思うのです。そして、戸惑いはあなただけでなく、男の子も同じだということを忘れないでください。

讀賣新聞 2009年10月11日 掲載