妻が不倫 謝罪されたが苦しい

(茨城・N男)

50歳男性。同い年の妻と恋愛結婚して25年。子どもは独立し夫婦2人暮らし。
 半年前、妻の携帯メールを偶然見て不倫が発覚。信じられませんでしたが問いつめると渋々認めました。5年前からで、相手はサークル仲間の40代の妻子ある男性。自宅に招き入れたこともわかり、はらわたが煮えくりかえる思いです。
 離婚して相手に慰謝料請求を、と考えましたが、妻を愛しており妻を失いたくないという思いが強く、思いとどまりました。妻は「二度としない」と謝罪。ただ相変わらずサークルに通っています。用心しているのかトイレにまで携帯電話を持っていく有り様です。
 それでも、妻の言葉を信じ、何事もなかったかのように暮らしています。しかし、時々妻と男のことが頭によぎり、苦しい思い出いっぱいに。食欲がなく体重が減り、夜も眠れません。妻に当たりたいところですが、悪い結果を招くことは明白なので耐えております。いつまでこの苦しみが続くのか。いい年をして恥ずかしいですが、時がたつほど、つらさが強くなるような気がします。

山田 昌弘(大学教授)

大変つらい体験をなさいましたね。ただ、妻が他の男性を好きになったという過去の事実を変えることはもうできません。もし、これが結婚前のことであったらどうしましたか。自分以外の男性と関係があったことがわかったら結婚しませんでしたか。相手の過去にこだわらず今の妻と結婚していましたか。
 確かに、結婚前と結婚後では法律的には事情が違います。しかし、法律で気持ちを縛ることはできないのです。新たな気持ちで妻と人生を築くことができそうなら、このまま何もなかったことにして、生活を続けるのが上策です。愛している人と結婚できているという事実、そして、妻が浮気相手ではなく自分を選んだという事実に満足するべきでしょう。世の中には、愛していない人と結婚し続けている人も大勢いるのですから。つらい感情はいずれ消えます。それまで、やけにならないように、趣味などに没頭して気が紛らわせるしかないでしょう。

讀賣新聞 2010年2月20日 掲載