自然で遊ぶ大切さ 娘に伝えていこう

会社員 柴田 和也 32 (福岡市)

家族で出掛けた近くの公園で、ペンペン草を見つけた。大人になって知ったのだが、本当の名前はナズナで、春の七草の一種だ。子供の頃、これでよく鈴を作って遊んだ。懐かしくなり、一本摘んで鈴を作ってみた。耳元で揺らすとチリチリと音がした。
 4歳の娘に渡すと、うれしそうに音を鳴らしていた。「田舎育ちだから、こんな遊びができるんだよ」と妻に自慢した。すると、今度は妻が何やら摘み取っていた。しばらくして完成させたのは、シロツメクサの花の冠だった。それを見て、娘は目を輝かせて喜んだ。
 草花で遊ぶ娘の姿を目にすると、心が安らぐ。都会育ちの娘にも、自然の中で遊ぶことの大切さを伝えていきたい。

讀賣新聞 2010年4月21日 掲載