義歯市場に変化

入れ歯の注文が急増しているといわれている。インプラント危害に関するマスコミ報道が続いた影響のためかインプラント希望の患者が減っているのが一因だろう。
 入れ歯を得意とする中堅の歯科技工所経営者は、これまでいくら新規営業をかけても面会さえかなわなかったインプラント治療積極推進派の院長から急に呼び出され、入れ歯制作の注文を多く受けるようになったという。
 世の中の流れをキャッチするのに敏い歯科医師は、今後は入れ歯に力を入れるようになるのだろう。
 しっかりした入れ歯を作るには、技術力とコミュニケーション能力に優れる歯科技工士の力が不可欠となる。実力ある歯科技工士の取り合いが起きるのではないか。  ▽大ベストセラー本「体脂肪計タニタの社員食堂」に載っている料理が食べられる丸の内タニタ食堂に行く機会があった。今年1月のオープン当初は整理券の入手も難しかったようだが、最近では平日の昼でもあおれほど待たずに入場できるようになった。
 皿の数は汁物1、副菜2、主菜1とご飯が基本。茶わんには白米100グラムと150グラムのあたりに線が引いてあり、これを目安に客が自分で盛り付ける。一食の摂取エネルギーは白米の量により変わるが500キロカロリー程度。見た目はもっとボリュームがあるように感じられる。
 おかずは低塩分でも味がしっかりと出るように工夫され、汁物はだしの味を強く出している。しっかり噛んで満腹中枢を刺激して少量でも満足できるように、食材の選択と切り方を工夫している。
 ちなみに同食堂が推奨する食事時間は20分。日ごろあわただしく食事をかき込んでいる者にはなかなか難しいが、ゆっくり時間をかけてしっかり噛んで食べてみると、満腹感を覚える。
 2軒目が東京・品川にあるNTT東日本関東病院にオープンした。今後は同様の健康志向をコンセプトにした飲食店も多く出てくると思う。
 このような食事を食べると確かに健康になった気持ちになる。そして家ごとの味付けや食材が異なる「おふくろの味」というのも一層恋しくなってくる。


日本歯科新聞 2012年7月17日 掲載