補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
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たっちゃんの関係法規
  そのI 歯科衛生士の「歯みがきサロン」開業について

内藤 達郎

「歯みがきサロン」開業で問題になるのは、歯科衛生士の業務内容が歯科医業か美容エステの範疇かということだ。「歯みがきサロン」で行われているホワイトニング、ブラッシング、バイオフィルム除去などの歯面清掃や歯ぐきマッサージとなると、歯科医業で行われているPMTCと区別がつかなくなる。しかし、歯科医師の独占業務である、歯冠修復、欠損補綴、歯列矯正という「非医療部門」(関係法規そのG参照)にこのエステ部門が入るか否かは法的にも微妙な問題であり、既得権のみで議論すべきではない。

 そこで歯科衛生士の開業について以下のように提言する。
 歯科衛生士の現在の職務範囲である歯石除去・歯科疾患予防を独立した「歯科衛生所」で可能とする、即ち、歯科衛生士に開業権・裁量権を付与することが現代の課題と考える。
 歯科衛生士に開業権・裁量権を付与する形態はおおむね以下のようになる。

 ・介護保健事業者に歯科衛生士分野を創設し、歯科衛生士を事業者として認定する。
 ・「訪問」形態の事業を可能とする。
 ・理容店、美容院、エステサロンの一角に「歯科衛生士所」を設ける事を可能とする。
 ・潜在する離職した有資格者が、自宅の一角で「歯科衛生士所」を設ける事を可能とする。
 ・現在の歯科医院が「歯科衛生士所」との二重登録を可能とする。

 以上のように歯科衛生士の開業権・裁量権の付与については、現在歯科衛生士が単独で行える業務が、ブラッシングによるう歯予防や歯周疾患予防等の保健指導に限定されている点が壁になっている。歯科医療の安全性を確保する観点から、歯科衛生士の業務の多くが歯科医療行為の範疇として歯科医師の直接指導の下で行うよう制限されていることから、早期の規制緩和が望まれるところである。
 次回は「幻の歯科技術師」について考察します。

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