補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
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たっちゃんの関係法規
  その33 「通達文書の検証」  

内藤 達郎
(PSD)日本補綴構造設計士協会 相談役(法律)
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 前節の「別掲」には「・・・国外で作成された補てつ物等を病院又は診療所の歯科医師が輸入し、患者に供する場合は、患者に対して特に以下の点についての十分な情報提供を行い、患者の理解と同意を得るとともに、良質かつ適切な歯科医療を行うよう務めること」とある。具体的には次のような情報提供を課している。





 1)当該補てつ物等の設計
 2)当該補てつ物等の作成方法
 3)使用材料(原材料等)
 4)使用材料の安全性に関する情報
 5)当該補てつ物等の科学的知見に基づく有効性及び安全性に関する情報
 6)当該補てつ物等の国内外での使用実績等
 7)その他、患者に対し必要な情報
 
これらがどれだけ履行されているかは極めて不透明である。そして平成22年3月31日 医政歯発0331第1号の「補てつ物の作成を国外に委託する場合の使用材料の指示等について」のなかでは次のように指摘している。

「・・・通常、患者を直接診療している病院又は診療所内において歯科医師又は歯科技工士が作成するか、病院又は診療所の歯科医師から委託を受けた歯科技工士において、歯科医師から交付された歯科技工指示書に基づき歯科技工士が作成しているところです」とある。

このふたつの通達から判断できるのは、歯科医師と歯科技工士には医の倫理はもちろんのこと、あらゆる情報の提供と歯科技工指示書などを義務ずけている「歯科技工士法」の遵守を徹底させることで、海外補てつ物の棲み分けができるというのが行政側の主張のようだ。このダブルスタンダード(二重規格)から大きな矛盾を生じることになる。

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