補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
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たっちゃんの関係法規
  その37 「医療制度改革への提案 その1 」  

内藤 達郎
(PSD)日本補綴構造設計士協会 相談役(法律)

医療市場の基本は需要、供給両主体が適切な情報を持つことである。そこで提案の第1は、保険者が医療機関を評価し、その評価にしたがって保険金の支払いをするようにすることである。評価のとくに悪い医療機関は保険金支払い対象からはずすことにすれば、医療機関は効率的で良質な医療を行うよう努力するようになる。その結果、健保組合の評価努力を媒介にして、医療サービスの供給側と需要側の情報の非対称性は事実上是正されることになる。

 第2に、被保険者が加入する保険者を自由に選べるようにする。そうすれば、被保険者のために熱心に医療機関の評価を行わない保険者は組合員を失うことになるから、保険者自身も競争にさらされて努力をしないわけにはいかなくなる。需要側と供給側の双方が、適切な情報をもって切磋琢磨を行うという健全な市場機能を確保するには、こうした根本的改革が本来必要である。

 薬価基準については、これを廃止して自由競争とし、製薬産業をグローバルな競争のなかで自己鍛錬させる。業界には厳しい淘汰が起きるだろうが、薬剤の無駄遣いは減少するはずである。そして製薬業の自己改革が促進され、産業自体がより効率的で消費者のニーズに応えるものに変わるだろう。

 診療報酬体系は、これまで出来高払いの傾向が強すぎ、そのため薬剤の過剰投与、入院日数の長期化などの悪弊があった。それを是正するために、第一に、定額支払い制の導入が不可欠となる。すなわち、主要な疾患の類型ごとに標準医療費を決めて、医療保険から定額の範囲内で支払をする。この方式の導入により、図9-4のような国庫負担の上昇は抑えられる。医師は当然、その範囲内でコスト・ミニマムを計るので、過剰投与や過剰サービスは低下するはずである。
 次回からは 医療制度と密接な関係にある「医療法」についての基本的な考察をしてみたいと思います。

原爆ドーム(広島県産業奨励館)

内藤達郎撮影

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