補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
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たっちゃんの関係法規
  その45 「歯科衛生士の業務範囲」 その2 

内藤 達郎
(PSD)日本補綴構造設計士協会 相談役(法律)

まず、歯科診療補助を考える時に、医行為(歯科医行為)とは何かを考えましょう。
医(歯科医)行為とは「医師(歯科医)が行うのでなければ保健衛生上危害を生ずるおそれのある行為」である。
医(歯科医)行為には「絶対的医(歯科医)行為」と「相対的医(歯科医)行為」があり、歯科衛生士が行える歯科診療補助とはまさにこの相対的医(歯科医)行為なのである。看護師がどういった法的根拠で「注射」などを行えるのか?

保健師助産師看護師法の第5条に「この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくは褥(じょく)婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。」とある。つまり、この条文の「診療の補助」というのが根拠であり、歯科衛生士の「歯科診療補助」と変わりない。つまり相対的医(歯科医)行為としてどのくらい許されるかということが、看護師、歯科衛生士の業務範囲を解釈するうえで重要になる。

歯科衛生士の業務範囲について某県厚生部長の次のような問い合わせ文書がある。(昭和41年8月15日歯科23) 
歯科衛生士法第2条第1項に規定されている歯科医師の直接の指導下に行う予防処置に関しては、
・歯科医師が診断した患者のみを対象にするものであり、かつ、歯科医師の常時指導によって行う予防処置であるか?
歯科衛生士法第二条第二項に規定されている歯科診療の補助に関しては、
・歯科診療の補助の内容はきわめて多岐にわたると考えますが口の中にはいっさい触れることはできないか?
歯科衛生士法第十三条の二に規定されているただし書きの臨時応急の手当ての範囲に関しては、
・歯科医師の診療を受けるまで放置すると生命又は身体に重大な危害をきたすおそれのある場合に、歯科衛生士がその業務の範囲内において、患部を一応応急処置する行為をいうものである。なお応急処置の後歯科医師の同意を受けず引き続き処置することはできないか?
日本歯科医師会発行(昭和39年1月)の歯科医療管理の手引き中にある歯科衛生士の行為別の可否については、
(1)カルテに書き込むこと(診療に関する事項)(2)主訴を聞き取り記入する(カルテ)(3)口の中を慨診する(4)貼薬(仮封)(5)仮封材の除去 (6)裏装剤のちょう布 (7)マトリックス装着・除去 (8)充てん剤のてんそく(9)充てん物の研磨 (10)ワクスパターンの埋没 (11)インレー、冠の装着 (12)矯正装置の除去 
   以上の質問項目に対する厚生省医務局歯科衛生課長の回答は次回です。

献花された広島原爆慰霊碑

内藤達郎撮影

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