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たっちゃんの関係法規
  その52 「原発の電気は安い」は本当か? 

内藤 達郎
(PSD)日本補綴構造設計士協会 相談役(法律)

「原子力の電気は安い」という宣伝が続けられたために、いまだに原発を無くすと電気代があがると思っている人がいます。原子力発電所の建設が始まった頃は、「将来電気代はタダ同然になる」と言われていた。ところが、現実は、既に原発の電気が4分の1とか3分の1とかになっているのに、日本の電気代は主要国でも一番高いといわれるほどだ。 政府=資源エネルギー庁は、電源別の発電単価の試算値を発表して、原発の電気は安いと言いつづけて来た。しかし、その試算でも年々原子力の優位は怪しくなり、92年にはLNG火力と同じ、9円/Kwhになってしまった。そこで、政府は99年に計算方法を変更した結果、原子力の単価は一気に5.9円ということになった。

資源エネルギー庁による電源別発電原価の試算

電源

従来の試算単価(単位:円/Kwh

99年見直しによる単価

85
試算

92
試算

試算条件

99
試算

試算条件

出力

設備利用率

耐用年数

出力

設備利用率

運転年数

一般水力

13

13

1〜4K

45%

40

13.6

1.5Kw

45%

40

石油火力

1719

11

60Kw4

70%

15

10.2

40Kw

80%

40

石炭火力

1213

10

60Kw4

70%

15

6.5

90Kw

80%

40

LNG火力

1618

9

60Kw4

70%

15

6.4

150KW

80%

40

原子力

1011

9

110Kw4

70%

16

5.9

130Kw

80%

40

この数字は、現実の運転実績による計算ではなく、最新の発電所を順調に建設し、おお大きな事故も無く寿命一杯フル運転した場合の平均コストいうような架空の計算であって、推定建設費、燃料価格の推移、為替レートなどなど、想定次第で結果は大きく左右される。

 99年試算では、寿命を40年に引き上げた上、全期間にわたって稼働率80%と、事実上フル運転を想定している。実際には今から原発を建設することは容易ではなく当然コストもかさみ、また世界の趨勢をみても40年にわたって運転を続けられる保証もない。
 現実には、初期トラブル、老朽化によるトラブル、さらに事故による停止が頻発しており、40年ぶっ通しでフル運転など絵に描いた餅にすぎない。

平和記念公園

内藤達郎撮影

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