補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
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たっちゃんの関係法規
  その57 「原子力発電の問題点」  

内藤 達郎
(PSD)日本補綴構造設計士協会 相談役(法律)

原子力発電は核燃料を原料にしているから、「クリーンなエネルギー」だというように一般的に説明されている。確かに原油精製物を燃焼させる火力発電に比べれば、煙を排出しないし、窒素化合物や一酸化炭素、炭酸ガスによる大気汚染の心配はほとんどないと言えるかも知れない。
 ここでいう核燃料とは、fissionable material(核分裂性物質)のことである。この英語を核燃料と和訳したところから誤解が生じている。と同時に国の原子力政策の国民を惑わす作為を感じるのである。つまり核燃料は原子炉で燃焼させて熱源を得るものではなく、原子炉の中における核分裂反応によって生まれた高熱で水蒸気を作り、タービンを回し発電するというメカニズムなのである。化石燃料を燃焼させる火力発電と根本的に違うため、窒素化合物や一酸化炭素の有無で比較はできない。原子力発電は燃焼ではなく核分裂であるため有害ガスが出ないのは当然と言える。しかし、原発の建設段階における有害ガスの発生についてはあまり報道されない。
 核分裂性物質(核燃料?)とは、核分裂や核融合などにより原子核エネルギーを放出し、それにより原子炉などの動力システムを運転させる物質のことであり、便宜的に原子燃料ともいう。通常、核分裂連鎖体系を作る原子物質のことを言い、その物質にはウラン、プルトニウム及びトリウムなどがある。 ウランはウラン235の含有量やその出自により天然ウラン、濃縮ウラン、劣化ウラン等に分類される。純金属・合金・酸化物等の固体の物質として、または水溶液・溶融合金・フッ化物等の液体の形で使用される。
 原子力発電所の運転そのものの危険性はどうなのだろうか。ソ連のチェルノブイリ原発事故・米国スリーマイル島の大事故、また、我が国でも”もんじゅ”で発生したナトリウム火災事故など、頻繁に事故が起きている。原子力発電の最大の問題は、高レベル放射性廃棄物を出す事が避けられないという点である。半永久的に地球上に残ってしまうわけだから、これを安全に処分するのは、現段階の技術ではそのノウハウは確立されていない。

「NPOのイベント ”一人一厘千人献花”」 (場所) 広島平和記念公園

内藤達郎撮影

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