補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
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歯科技工士の不足危惧する

歯科医師 塩田 博文 (福島県棚倉町)

全国で今春、歯科技工士学校の入学者は定員2,343人に対し、1,454人だった。約6割しか入学しなかったことになる。このままでは近い将来、質、量ともに人材不足をきたすのではないかと危惧している。
 歯科医師の数は約6万8千でコンビニ店数より2万ほど多いが、歯科技工士さんは歯科医師の半数以下だ。比率はこの逆が好ましいといわれる中で、歯科医技工士さん不足は顕在化しつつある。
 入学者が少ないだけでなく中退者もかなり高率で、さらに離職してしまう技工士さんが多いからだ。06年度末の推計では25歳未満の歯科技工士の離職率が75%を超えた。
 一人前になるには10年は掛かるとも言われ、残業は当たり前の長時間労働なのに、その貢献が収入に反映されない職場環境。このままでは義歯制作の技術者が大きく不足しチーム医療である歯科医療は崩壊してしまう。
 魅力のある職業に脱皮させようという改善策が講じられない限り、取り返しのつかない事態になることを行政および関係者は強く認識すべきだ。

朝日新聞 2008年7月2日掲載
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