補綴構造設計士・歯科技工士川島 哲の世界
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ヒバクシャからの叫び 「原子力発電はもう要らない」

内藤達郎
PSD協会 相談役(法律担当)

日本における食品の放射能汚染について、フランスの「CRIIRAD (放射能独立研究情報委員会))から3月20日に報告書が出ています。
 それによると「福島第一原発の近隣市町村産の食品の一部に放射能の痕跡が検出された。しかし、ただちに健康に危険のないレベルとみられる」という報道に対して、この情報は間違っているとしています。
 非常に高い汚染レベル(これは放射能の「痕跡」というものではない)がホウレンソウから検出された。そのヨウ素131が6,100 Bq/kg〜15,020 Bq/kg(平均10,450 Bq/kg)というものです。
 この 試料採取地点は福島第一原発近隣の市町村ではなく、茨城県の原発の南約100kmにある7市町村である点が注目されます。
 5歳の子供の場合、ヨウ素131を10,000 Bq摂取しただけで年間許容量の1 mSvに達してしまう。2歳未満の子供の場合、約5,500 Bq(茨城県産のホウレンソウに含まれる放射能よりもはるかに低い値)で許容線量に達する。
 以上の報告を見ても汚染された食品(葉もの野菜、牛乳、生チーズなどの危険食品)は、「危険がない」と言えるものではなく、消費しないよう回収すべきである。もちろん、被曝線量は高いものではなく、いますぐ危険というものではなく、福島原発の対策にあたっている作業員たちの被曝レベルに比べれば低い。しかし、だからといって防護対策が必要ないことにはならない。汚染食品の摂取による汚染の上に、放射性のガスや原発からの放出物や地面に堆積した放射能による被曝も加わるからです。
 日本のエネルギー政策の転換により火力発電所を閉鎖してまで原発に依存(現在30%)したのは、一部の企業利権との癒着があるのではないかという疑念さえ生じる。 CO2削減のために原子力発電が必要だと宣伝されているが、CO2を出さないのは核分裂反応の段階だけで、原発建設はもちろんのこと、ウラン採掘、燃料製造・運搬、廃棄物の貯蔵と再処理など、あらゆる段階で大量のCO2を排出している。さらにすべての段階で作業に従事する人は外部被曝と内部被曝にさらされ、とくに原発で働く人の被曝による健康被害は世界的に問題になっています。
 ガン、特に白血病や骨髄のガン、生殖器のガンなどが多発している。放射能汚染物質による内部被曝の問題は、原発従業員や周辺住民だけでなく、広範囲におよぶ汚染物質の世界的な拡散によって、発ガンの原因となっているとの指摘もある。
 原発でつくられる電気のコストは、フランスに依頼している使用済み核燃料の再処理や、六ヶ所村に押しつけた高レベル放射性廃棄物の処理などにかかる費用を含めると、風力、火力、水力発電よりもはるかに高価となる。原発建設は、自然を破壊し、命と健康と周辺住民の生活という取り返しのつかない高価な代償を払ってまで強行すべきではない。
 国民も行き過ぎた消費文化を見直し、「節電意識」への大転換が求められています。

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